韓国六日目。

完全に友達の家に慣れてきて、とても居心地（“いごごち”で何度も変換していた）いいがここで過ごすのもあとほぼ一日である。

今日は前の日記に書いたように朝７時に（滝のような汗をかきながら）起き、短時間睡眠ながらも元気に「朝割引」の映画を観てきた。ちなみに割引だと一人4000ウォン（約400〜500円）。なんて素晴らしき良い国韓国でしょこれは。ちなみに観たのは「東京タワー」（ジョーはまだ韓国にいるのだろうか）。昼から滝のように泣く。しかしなるほど松尾スズキの脚本だけあり、あれでも相当頑張って削ったほうだとは思うが、少し癖のある笑い要素が話自体から少しだけ浮いているように思えた。
私は原作を一年前にオーストラリアで読み切り、その時読みながら頭に描いていた映像を、今度はオーストラリアで出会って親しくなったために来た友達の母国で見ているというのが本当に不思議であった。ものっ凄い放浪しているなぁ、と。
それから観終わって映画館のチラシをかき集めた後、ピビムパプを食べるがオーストラリアで食べたものより美味しくなかった。そんで友達の友達が近くにいたので私達に合流し、デパートやらブラブラ。やっぱ普通の会話（特に若い女同士の）は早くて聞き取りづらく、そばにいるだけで少し疲労。でも少し脳内に入れるものの取捨選択ができるようになってきたらしく、賢くなってきたようだ。
それからなっがいこと地下鉄に乗り、有名処「東大門」へ。意外にそんなにみるもんはないらしく、すんごいごちゃついてるデパートをひたすらブラブラ。女性らしい服と、大韓民国旗のピアス（！）を購入。そして「男性フロアは用ないっしょ」みたいな感じで飛ばされそうになったので、「いや男を観に行こうよ！」と鼻息の荒い提案をひとつ。そこが予想以上に熱い（軽い？）場所で、所狭しと並んでいる店に挟まれた道を通る間中ずっとものっすごいアプローチで、「ちょっとだけでも見てってよ！」と腕を捕まれたり、「おっ俺のタイプだ！　寄って行きなよ！」だとか、少し話をした店でなんかは話している間中手を握られていたり（何の店だよ！）、とにかく日本ではありえない売り込みっぷりにゲラゲラ笑ってしまった。しかし皆ちょっと話しただけじゃ日本人だとわからないらしく、ニヤリである。
そしてまた長い旅路を戻り、日本にはないDunkin' Donutsで買い物をし、ドーナツを頬張りながらバスで帰宅。眠いのを我慢して、ずっと見たかったＴＶ番組「美女達のおしゃべり」を見る。韓国に住んでいる様々な国の女達が色々とおしゃべる、まぁ日本にもあるような形式の番組だが、顔はおもっきし西洋人なのに韓国語を大半スラスラ話している姿の奇妙さったらなかった。前に「言葉が違っても、英語でいろんな国の人と会話が出来るのって不思議だなぁ」と思っていたが、彼女達とは韓国語でもやりとりできると思うと、尚更奇妙な心持であった。

あー眠い。